吉田 遠志 TOSHI YOSHIDA
1911(明治44)年、吉田博の長男として東京文京区に生まれた吉田遠志。
幼少の頃から絵を描く事を好み、早くから画家を志した。
中でも動物や生き物に興味を持ち、多数のスケッチを残し版画を制作。
父親の没後、日本版画協会会員となり米国各地で木版画の講演、展覧会を催しその普及に尽力。
1972年には東京都世田谷区若林への転居を機に、インターナショナル吉田版画アカデミーを設立。
見事な描写力と躍動感溢れる作品から、国内外で多数の賞を受賞した。
- プロフィール
1911年 - 東京文京区に生まれる
1925年 - 暁星中学卒業後、太平洋研究所にてデッサンを学ぶ。
1929年 - インド東南アジアを父と写生旅行
1936年 - 大平洋美術学校卒業。中国、朝鮮半島を父と写生旅行
1951年 - 日本版画協会会員となる。以後毎年出品、理事、監事を務める
1952年 - 米国各地で木版画の講演、展覧会を催し欧州に廻る
1972年 - 世田谷区若林への転居を機に、インターナショナル吉田版画アカデミーを設立
1973年 - アフリカに渡る。野生動物の作品を多数制作
1980年 - 長野県北安曇郡に旧小中学校の廃校を利用して「美麻文化センター」を創設
1980年 - 世界最大の多色刷り木版画『虎』を制作
1982年 - 絵本『野生動物シリーズ(アフリカ)』を福武書店より出版
1984年 - エルバ美術賞
1985年 - 読売新聞「絵本にっぽん賞」受賞、産経新聞「美術賞」受賞
1986年 - フランス「翻訳出版賞」、東京児童書「国際オーナリスト賞」受賞
1990年 - フランス「異文化理解貢献賞」受賞
1995年 - 東京世田谷の病院にて永眠。享年84才
吉田遠志作品は、ニューヨーク近代美術館、ボストン美術館をはじめ世界の一流美術館のパーマネントコレクションとして所蔵されている。