マベ・マナブ 「黒のマッス」 Manabu Mabe
- 管理No.16-11984
- 作家名マベ・マナブ (Manabu Mabe)
- 作品名黒のマッス
- 年 代1965年
- 技 法水彩 (Watercolor)
- サイズ54×40cm(I)
- レゾネ
- 体 裁額装
- 備 考サイン/コンディション良好/93×73cm(F)
マナブ 間部 (まなぶ まべ) 1924~1997
1924年 熊本県宇土郡不知火町(現・宇城市)に生まれる
1934年 10歳の時,両親と共に「ラプラタ丸」でブラジルへ移民。リンス市ビリグイのコーヒー農園で働きながら育つ
1945年 コーヒー園が霜の為全滅したこともあり,仕事の合間に油絵具を使って厚紙や板きれに絵を描き始める
1950年 サンパウロ作家協会展に入選。徐々に注目を集める
1951年 ブラジルの国展に入選。同年新潟県出身のブラジル移民よしのと結婚
1953年 静物や人物をテーマにし,その物体の形をつよい線で描く画面構成となる
1956年 この年から約7年をかけて,間部曰く「非具象構成派」とする絵を描き続ける
1957年 コーヒー園を売却しサンパウロ市に移住。専業画家となるが生活は苦しくネクタイの染色や看板描きでしのいだという
1959年 「レイネル賞展」においてレイネル賞受賞。9月,第5回サンパウロ・ビエンナーレ展で国内最高賞を受賞
その10日後には「第1回パリ青年ビエンナーレ展」受賞
この2つの受賞がアメリカ・タイム誌に『MABE黄金の年』として取り上げられ世界的な知名度を上げた
1960年 「第30回ヴェネツィア・ビエンナーレ」でフィアット賞を受賞
1961年 この年から1966年にかけて,ローマ・パリ・ワシントン・ヴェネツィア・ミラノの各都市を個展巡回
同年アルゼンチン・コルドバで開催された「南米ビエンナーレ」で絵画部1位入賞
1979年 故国の日本で開催された個展を終え,100点余の作品を積んだヴァリグ・ブラジル航空機が成田国際空港を離陸後に遭難
(ヴァリグ・ブラジル航空機遭難事故参照)代表作の大半を失う
間部は,その後14年かけて喪失した1点1点を画き直したという
1993年 日本経済新聞に「私の履歴書」を連載
1997年 東京で開催された個展を最期に9月,サンパウロ市内の病院で内臓疾患手術後の合併症のため死去
2008年 ブラジル移民100周年を記念して,サンパウロ市に「マナブ間部日伯近代美術館」が開館予定