葛西 四雄 (かさい よつお) 1925～1990

大正14年青森県南津軽郡に生まれる。県立青森師範学校を中退後,昭和28年から36年まで小学校助教諭を勤めこの間,奈良岡正夫につき第10回示現会展に初入選する。昭和37年第5回日展に「滞船」が初入選し翌年示現会会員となる。昭和44年から安井賞候補展へもしばしば出品し,46年改組第3回日展に「北の漁村」で特選を受け,翌年日展無鑑査。昭和53年,第10回日展に「北の浜」で再度特選となり,昭和60年には日展会員に推挙された。又,昭和57年には新宿小田急で葛西四雄油絵展を行ったのをはじめ,翌年には奈良岡正夫らとの四人展を銀座松屋で開催。同展は以後6回続いた。示現会理事をつとめ,日本美術家連盟会員でもあった葛西は,北国の海を題材に力強い写実の作風で知られ,特選受賞後の日展への出品作には他に「北の海辺」「岬」「北の漁村」などがある。日展会員,示現会理事の洋画家葛西四雄は,1990年4月27日肝不全のため東京都千代田区の三井記念病院で亡くなる。

1925年 青森県南津軽郡に生まれる

1957年 示現会展に初入選

1961年 示現会展佳作賞受賞

1962年 示現会展示現会奨励賞受賞。日展で「滞船」が初入選

1963年 示現会会員に推挙。その後,示現会理事

1969年 安井賞候補展出品

1971年 日展で「北の漁村」が特選受賞

1978年 日展で「北の浜」が特選受賞

1982年 小田急百貨店新宿店で葛西四雄油絵展開催

1983年 奈良岡正夫らと四人展を銀座松屋で開催

1987年 葛西四雄画集発行

1990年 4月27日肝不全のため逝去 享年64歳